遏密(読み)あつみつ

精選版 日本国語大辞典 「遏密」の意味・読み・例文・類語

あつ‐みつ【遏密】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「遏」はとどめる、「密」はしずかの意 )
  2. 諒闇(りょうあん)の時に音楽を禁止すること。→鳴物停止(なりものちょうじ)
    1. [初出の実例]「宣詔内外云、朞年之遏密雖月之制土黔黎、須心喪」(出典日本三代実録‐天安二年(858)九月七日)
    2. [その他の文献]〔書経‐舜典〕
  3. 静かにさせること。
    1. [初出の実例]「洗然たる一怒声、頓に啾音を遏密して寂たり」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「遏密」の読み・字形・画数・意味

【遏密】あつみつ

音曲をやめ喪に服する。〔書、舜典〕乃ち(そらく)す。百姓考妣父母)を喪へるが如し。三載、四うちを遏密す。

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