道具方(読み)ドウグカタ

デジタル大辞泉 「道具方」の意味・読み・例文・類語

どうぐ‐かた〔ダウグ‐〕【道具方】

演劇映画などで、舞台・撮影に必要な道具、特に大道具に関することを受け持つ人。
[類語]スタッフ裏方衣装方助手表方殺陣師

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「道具方」の意味・読み・例文・類語

どうぐ‐かた ダウグ‥【道具方】

〘名〙 演劇、その他興行で、舞台の道具、特に大道具のことを受け持つ人。
談義本・化物判取牒(1755)一「さきに王子にて語り合し二三人こそ、作者と道具方の咄しにて」

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世界大百科事典(旧版)内の道具方の言及

【大道具】より

…歌舞伎から出た語であるが,現代では一般の演劇から映画・テレビなどの用語にもなっている。ただし,一般演劇では〈舞台装置〉,映画・テレビなどでは〈セット〉という語の同義語として使われるが,歌舞伎本来の大道具とはもっと範囲が広く,〈引幕〉〈回り舞台〉〈セリ〉など劇場常備の舞台機構も含まれ,道具の作製と飾りつけや機構の操作を受けもつ職業を〈大道具師〉〈大道具方〉または〈道具方〉と呼んでいる。 初期の歌舞伎は能舞台をそのまま模したような舞台で,演目も単純な一幕物ばかりだったから,大道具も簡単であったが,脚本が進歩して多幕物が発達し,演出も複雑になるにともなって,それまで舞台装置に類するものを担当していた大工職が独立し,専門の大道具師が生まれた。…

※「道具方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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