道徳前新田(読み)どうとくまえしんでん

日本歴史地名大系 「道徳前新田」の解説

道徳前新田
どうとくまえしんでん

[現在地名]南区道徳本どうとくほん町・道徳新どうとくしん町・観音かんのん町・つつみ町・道徳北どうとくきた町・泉楽せんらく通・五条ごじよう町・六条ろくじよう町・七条しちじよう町・道徳通

道徳新田の西にあり、南は山崎やまざき川で区切られる。近隣の新田中最大の面積をもち一二五町歩余。現道徳新町にある道徳公園内には、開発者鷲尾善吉の頌徳碑が立てられている。それによれば、寛政四年(一七九二)海西かいさい塩田しおた(現海部郡八開村)の鷲尾善吉が文化一四年(一八一七)自費で着工し、文政四年(一八二一)完成した。その後風水害のため堤防が決壊し、修復のために財力が尽き、藩小納戸の管理するところとなった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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