道徳法則(読み)ドウトクホウソク

デジタル大辞泉 「道徳法則」の意味・読み・例文・類語

どうとく‐ほうそく〔ダウトクハフソク〕【道徳法則】

道徳的行為基準となる法則。「かくなすべし」という当為の形をとる。この法則を、行為の結果とは独立に、行為そのものを端的に命じるものとして普遍妥当的に実在すると考える義務論的立場や、行為の結果として生じる幸福などの実現のための手段と考える目的論的立場などがある。道徳律

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「道徳法則」の意味・読み・例文・類語

どうとく‐ほうそく ダウトクハフソク【道徳法則】

〘名〙 道徳的行為の規準となる法則。自然法則と違い、道徳的にこうすべきだという命令の形をとる法則。法則を、平和・幸福などの理想を実現するための手段としてみなす立場と、法則そのものを絶対的規範とし、それに服従することが善で、反するものが悪だとする立場がある。また、法則の根拠として、神・国家などの外的権威に求めるものと、法則そのものに根拠があるとするもの、たとえばカント定言的命法とがある。道徳法。道徳律。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android