遣らふ(読み)ヤラウ

デジタル大辞泉 「遣らふ」の意味・読み・例文・類語

やら・う〔やらふ〕【遣らふ】

[動ハ四]動詞や(遣)る」の未然形反復継続助動詞」から》追い払う。追い出す。
「出で給はで―・はせ給ひしこそ忘れがたくつらく」〈宇津保・国譲中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遣らふ」の意味・読み・例文・類語

やら‐・う‥ふ【遣】

  1. [ 1 ] 〘 連語 〙 ( 動詞「やる(遣)」の未然形に、反復・継続を表わす助動詞「ふ」の付いたもの ) 繰り返し追い払う。
    1. [初出の実例]「鬚を切り、手足の爪も抜かしめて神やらひ夜良比(ヤラヒ)き」(出典古事記(712)上)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( [ 一 ]の「ふ」が接尾語化したもの ) 追い出す。しりぞける。追い払う。
    1. [初出の実例]「吾を(ヤラヒ)て家より出しやるが故に〈興福寺本訓釈 擯 也良比〉」(出典:日本霊異記(810‐824)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android