遣帰(読み)けんき

精選版 日本国語大辞典 「遣帰」の意味・読み・例文・類語

けん‐き【遣帰】

〘名〙 帰らせること。また、妻を離縁して実家へ帰すこと。
日本外史(1827)一五「秀吉賜之姓羽柴氏、名秀忠、遣帰之曰」 〔古詩‐為焦仲卿妻作〕

やり‐かえ・る ‥かへる【遣帰】

〘自ラ四〙 車などを引いてもとの所へ帰る。
増鏡(1368‐76頃)一六「これより御輿に奉れば、留るべき御前どもの、空しき御車を、泣く泣くやりかへるとて」

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普及版 字通 「遣帰」の読み・字形・画数・意味

【遣帰】けんき

帰す。〔玉台新詠、焦仲の妻の為に作る〕詩 妾驅せらるるに堪へず 徒らに留まるも、施す無し (すなは)ち姥(こうぼ)に白(まう)し 時にんで相ひ歸せらるべし

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