デジタル大辞泉 「遺伝子導入動物」の意味・読み・例文・類語 いでんしどうにゅう‐どうぶつ〔ヰデンシダウニフ‐〕【遺伝子導入動物】 ⇒トランスジェニック動物 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「遺伝子導入動物」の意味・わかりやすい解説 遺伝子導入動物【いでんしどうにゅうどうぶつ】 細胞に外来遺伝子を導入したり,アンチセンスRNAなどである特定の遺伝子の機能を阻害した動物。トランスジェニック・アニマルtransgenic animalとも。利用法としては,(1)ヒトの遺伝子DNAの機能を解析するモデル動物,(2)ヒトの疾患のモデル動物,(3)家畜などの遺伝特性を改良した新種の動物,(4)有用物質を作り出す動物,などの作成がある。主にマウスが使われるが,ウシ,ヒツジなども用いられる。(2)では,高血圧モデルマウスや鎌形赤血球貧血症モデルマウスなど,すでにいくつかの成果が上がっており,(3)でもオーストラリアでこれまでより羊毛を大量に生産できるヒツジの開発に成功している。また(4)は〈動物工場〉とも呼ばれ,母乳中にタンパク質分解酵素であるトリプシンを大量に分泌するヒツジ,血栓溶解剤を分泌するウシなどが開発されている。→遺伝子工学/バイオテクノロジー/ハイテク公害/品種改良 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報