還立(読み)かえりだち

精選版 日本国語大辞典 「還立」の意味・読み・例文・類語

かえり‐だち かへり‥【還立】

〘名〙
賀茂石清水臨時祭春日祭などが終了したのち、祭の使い舞人、楽人たちが宮中へもどって清涼殿東庭にならび立って神楽を演じ、宴を賜い、祿をいただくこと。かえりあそび。かえりあるじ。かえりだちのあるじ。
※九暦‐九暦抄・天暦三年(949)四月二五日「祭使還立事 有儀」
※枕(10C終)一四二「賀茂の臨時の祭は、かへりだちの御神楽などにこそなぐさめらるれ」
源氏(1001‐14頃)竹河兵部卿の宮、左の大臣殿の賭弓(のりゆみ)のかへりたち、相撲(すまひ)饗応(あるじ)などには」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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