普及版 字通 「郎(漢字)」の読み・字形・画数・意味
郎
常用漢字 9画
(旧字)
人名用漢字 10画
[字訓] きみ・おとこ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は良(りよう)。〔説文〕六下に魯の地名とし、〔段注〕に「を以て男子の、び官名と爲すは、皆良の假借なり」とする。良は風箱留実、筒の中に風を通して、穀の良否をよりわけるもので、それより良善の意となる。〔詩、秦風、黄鳥〕「彼の(さう)たるは天 我が良人を殱(つく)す」の良人は良士、は廊廡(ろうぶ)にあって事を執ることよりの称であるらしく、漢代に郎官の制が定まり、石二十以上をといった。のち官僚、男子の称となり、族中の排行(生年の順)によって九郎・十二郎のようにいう。
[訓義]
1. きみ、男の美称。
2. おとこ、わかもの、むすこ。
3. 父や主人・夫をよぶ。
4. 官名、郎・侍郎・郎中。
5. 女には女郎という。
[熟語]
郎▶・郎官▶・郎君▶・郎子▶・郎女▶・郎壻▶・郎中▶・郎当▶・郎伯▶・郎門▶・郎吏▶
[下接語]
議郎・牛郎・漁郎・賢郎・散郎・児郎・侍郎・女郎・小郎・丞郎・情郎・新郎・太郎・治郎・中郎・夜郎・野郎・令郎・老郎
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報