郷坂越(読み)ごうざかごえ

日本歴史地名大系 「郷坂越」の解説

郷坂越
ごうざかごえ

古くから国仲くになか方面と前浜まえはま(現両津市の南海岸)とを結ぶ小佐渡山地を経る重要な道路の一つで、青木あおきから郷坂山・正明寺しようみようじ山・田野沢たのさわ山を通り、鉈切なたきり地蔵を経て、現両津市の六ヶ字共有山を通り、赤玉あかだまあわび立島たつしま(現両津市)に至る延長約一二キロの山道中途黒滝くろたき越との中間に竜神を祀るうすヶ滝があり、さらにその上流盆地に、ほっきょう畑・ねうち場の地字があり、国仲地方と前浜海浜地方との物資交換の場でもあったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android