配偶子病(読み)はいぐうしびょう

世界大百科事典(旧版)内の配偶子病の言及

【出生前小児科学】より

…個体発生を受精以前の遺伝子,配偶子の段階から考えることにより,疾患発生の時間的経過が整理され,疾患の本質が理解される。すなわち,(1)遺伝子病,(2)配偶子病(染色体異常),(3)胎芽病,(4)胎児病である。遺伝子病は,両親に顕在または潜在する遺伝子の異常(欠損,変異)が児に伝達され,病的な症状を示すものをいう。…

【小児医学】より


[小児科の他科との関係,特質]
 小児科は歴史的にみれば,19世紀後半に内科から分科してきたものであるが,現在その対象とする領域は著しく広い範囲となり,多くの他の診療科と深い関係をもっている。小児の疾患のなかにはその原因が,遺伝子の異常によるもの(遺伝子病),染色体の異常によるもの(染色体異常,配偶子病),胎芽期すなわち器官形成が完了する妊娠3ヵ月までの時期の異常によるもの(胎芽病)など,出生する前にすでに病気が始まっているものがあるので,産婦人科領域とも関係が深い。そこで,出産前後の母子の健康や疾病については,周産期医学としてまとめられる傾向がある。…

【染色体異常】より

…このような異常が生じると,多くの場合は早・流産となってしまうが,異常の程度が小さかったり,生存可能な異常の場合は,そのまま出生し,種々の先天性異常を現すことになる。ヒトの染色体異常による症候群は配偶子病gametopathyともいわれ,異常の内容によって染色体数の異常と構造の異常に大別され,異常を起こす染色体により常染色体異常と性染色体異常に大別される。(1)染色体数の異常 ヒトの場合,最もよくみられるのは異数体で,減数分裂に際しての染色体不分離によって起こると考えられている。…

※「配偶子病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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