酢酸メチル(読み)さくさんめちる(その他表記)methyl acetate

日本大百科全書(ニッポニカ) 「酢酸メチル」の意味・わかりやすい解説

酢酸メチル
さくさんめちる
methyl acetate

メタノールメチルアルコール)と酢酸とが脱水縮合して生ずるエステル無色の揮発しやすい液体芳香を有している。エタノールエチルアルコール)、エーテルなどの有機溶媒と任意の割合で混じり合うほか、水にもかなり溶ける。合成樹脂ペイント香料などの溶剤としての用途をもつ。

[廣田 穰]


酢酸メチル(データノート)
さくさんめちるでーたのーと

酢酸メチル
  CH3COOCH3
 分子式 C3H6O2
 分子量 74.1
 融点  -98.05℃
 沸点  56.32℃
 比重  0.928
 屈折率 (n) 1.3619
 溶解度 24.4g/100mL水

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「酢酸メチル」の解説

酢酸メチル
サクサンメチル
methyl acetate

C3H6O2(74.08).CH3COOCH3.メタノールと酢酸とを硫酸触媒の存在下で加熱すると得られる.果実の芳香をもつ無色の液体.融点-98 ℃,沸点56.9 ℃.0.9342.1.3614.引火点-10 ℃.水に可溶.エタノールとエーテルとは自由にまざる.溶剤として用いられる.[CAS 79-20-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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