酸化プロピレン(読み)サンカプロピレン

デジタル大辞泉 「酸化プロピレン」の意味・読み・例文・類語

さんか‐プロピレン〔サンクワ‐〕【酸化プロピレン】

プロピレンから得られる、無色エーテルに似たにおいのある液体沸点はセ氏34度。揮発性が高く、引火しやすい。水や有機溶剤によく溶ける。有毒。ポリウレタンポリエステルなどの合成樹脂界面活性剤、化粧品などの原料として用いられる。プロピレンオキシド。化学式C3H6O
[補説]プロピレンを次亜塩素酸と反応させてプロピレンクロロヒドリンを生成し、水酸化カルシウムなどの塩基で脱塩化水素する製造方法や、プロピレンを酸化して得る方法などがある。

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精選版 日本国語大辞典 「酸化プロピレン」の意味・読み・例文・類語

さんか‐プロピレン サンクヮ‥【酸化プロピレン】

〘名〙 (プロピレンはpropylene) エーテルに似たにおいの液体。化学式 C3H6O 沸点摂氏三五度。プロピレンから作られる。界面活性剤、合成樹脂、各種溶剤の原料。プロピレンオキシド。

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化学辞典 第2版 「酸化プロピレン」の解説

酸化プロピレン
サンカプロピレン
propylene oxide

[同義異語]プロピレンオキシド

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の酸化プロピレンの言及

【殺菌剤】より

…ホルムアルデヒドガスはホルマリンやパラホルムアルデヒドを加熱するか,メチルアルコールを酸化して得られるが,物品の内部まで殺菌するためには真空式の装置が必要となる。これと同様のガス殺菌用薬剤としては酸化エチレンと酸化プロピレンとがあるが,酸化エチレンのほうが殺菌力も強く,かつ浸透性があるため,真空式の装置を用いて,加熱に弱い物品の殺菌に広く用いられる。この薬剤が医療用材料の材質の多様化に対応することができた功績は計り知れない。…

※「酸化プロピレン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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