醂す(読み)サワス

デジタル大辞泉 「醂す」の意味・読み・例文・類語

さわ・す〔さはす〕【×醂す】

[動サ五(四)]
渋柿渋みを抜く。「柿を―・す」
水に浸してさらす。「布地を流れに―・す」
黒漆をつやの出ないように薄く塗る。「―・したお盆

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精選版 日本国語大辞典 「醂す」の意味・読み・例文・類語

さわ・すさはす【醂】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 黒漆を光沢の出ないように薄く塗る。
    1. [初出の実例]「ふしをさはしたる時はかはにてはぐなり。色いとにてははぐまじき也」(出典:就弓馬儀大概聞書(1464))
  3. 柿の渋を抜く。あわす。
    1. [初出の実例]「清滝や渋柿さはす我意〈其角〉」(出典:俳諧・いつを昔(1690)交題百句)
  4. 水につけて晒(さら)す。
    1. [初出の実例]「流にさわす粮に寄魚」(出典:雑俳・木の葉かき(1767))

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