醸す(読み)カモス

デジタル大辞泉 「醸す」の意味・読み・例文・類語

かも・す【醸す】

[動サ五(四)]
こうじ発酵させて、酒・醤油などをつくる。醸造する。「酒を―・す」
ある状態雰囲気などを生みだす。「物議を―・す」
[可能]かもせる
[類語]吟醸醸造醸成

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「醸す」の意味・読み・例文・類語

かも・す【醸】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 穀類などをこうじにして水を混ぜ発酵させて酒、しょうゆ、酢(す)などをつくる。また、広く、酵素の作用によって原料を分解し食品をつくる。醸造する。〔運歩色葉(1548)〕
  3. ある気分や雰囲気、状態などを徐々につくり出す。
    1. [初出の実例]「ネムリヲ kamosz(カモス)」(出典和英語林集成初版)(1867))
  4. ある物事を起こす。もたらす。
    1. [初出の実例]「江天の雲の冬雪をかもす雲は黒色なぞ」(出典:玉塵抄(1563)二〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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