釈然(読み)シャクゼン

デジタル大辞泉 「釈然」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐ぜん【釈然】

[ト・タル][文][形動タリ]疑いや迷いが解けてすっきりするさま。せきぜん。しゃくねん。「説明を聞いてもまだ釈然としない」

せき‐ぜん【釈然】

[ト・タル][文][形動タリ]しゃくぜん(釈然)

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精選版 日本国語大辞典 「釈然」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐ぜん【釈然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 心にわだかまりのないさま。うちとけたさま。疑いや迷いが解けてさっぱりしたさま。せきぜん。しゃくねん。
    1. [初出の実例]「学者就此二章之、則於仁義礼智之理、自釈然矣」(出典語孟字義(1705)上)
    2. 「それだけに限定していいかといふと、私はやはり釈然としない」(出典:現代史の課題(1956)〈亀井勝一郎〉日本近代化の悲劇)
    3. [その他の文献]〔荘子‐斉物論〕

せき‐ぜん【釈然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 「せき」は「釈」の漢音 ) =しゃくぜん(釈然)

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普及版 字通 「釈然」の読み・字形・画数・意味

【釈然】しやくぜん

心がとけて晴れやかになる。〔荘子、庚桑楚〕庚桑子は~其の人なるに庶(ちか)きか。子(し)胡(なん)ぞ相ひ與(とも)に尸(し)(神)として之れを(まつ)り、して之れを稷(しよく)せざるやと。庚桑子之れを聞き、南面して釋然たらず。弟子之れを異(あや)しむ。

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