里坊村(読み)さとぼうむら

日本歴史地名大系 「里坊村」の解説

里坊村
さとぼうむら

[現在地名]三刀屋町里坊

標高二〇〇メートルほどの台地上にあり、溜池の多いのが特徴である。西の根波別所ねばべつしよ村とともに神戸かんど川水系に属する。地名の由来は南接する加食田かじきた村の古刹禅定ぜんじよう寺の里坊があったからといわれる。文禄四年(一五九五)九月二〇日の懸合郷禅定寺領打渡坪付(禅定寺文書)に「里坊村之内」とみえ、村の一部が禅定寺領として宛行われている。元禄十年出雲国郷帳では高二八七石余、寛文四年(一六六四)の本田高二七九石余、新田高はない。安永二年(一七七三)の飯石郡中独案内帳(原家文書)では高一九九石余(田一六九石余・畑三〇石余)、家数四六・人数二四一で、職人は木挽一人がいる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android