里言葉(読み)サトコトバ

デジタル大辞泉 「里言葉」の意味・読み・例文・類語

さと‐ことば【里言葉】

田舎ことば。くにことば。さとなまり。
郭詞くるわことば」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「里言葉」の意味・読み・例文・類語

さと‐ことば【里言葉】

〘名〙
① いなかことば。地方なまりのあることばづかい。くにことば。さとなまり。
俳諧・也哉抄(1774)「俳諧は〈略〉あやしの俚語(〈注〉サトコトバ)、聞とりがたき方言(〈注〉くにことば)までも、心のゆくままに打出るものなれば」
② 遊里で主として遊女が用いた特別なことばづかい。遊里語。くるわことば。さとなまり。
洒落本古契三娼(1787)「まだ里言葉(サトコトバ)の折ふしまじるもをかしかりき」
[補注](②について) 江戸期に京都の島原大坂新町、江戸の吉原など大きな遊里ができ、その遊女らの使用した特殊なことばづかいが、遊里、色里などの名称から「さとことば」と呼ばれた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「里言葉」の意味・わかりやすい解説

里言葉
さとことば

廓言葉」のページをご覧ください。

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