野中四郎(読み)ノナカ シロウ

20世紀日本人名事典 「野中四郎」の解説

野中 四郎
ノナカ シロウ

昭和期の陸軍大尉 2.26事件の青年将校の一人。



生年
明治36(1903)年10月27日

没年
昭和11(1936)年2月29日

出生地
岡山県岡山市

学歴〔年〕
陸士(第36期)〔大正13年〕卒

経歴
陸軍少将・野中勝明の子。大正13年少尉、歩兵第1連隊付となり、14年歩兵第3連隊に転任。昭和8年大尉、9年歩兵第3連隊中隊長となる。11年の2.26事件の際は兵約500名を率いて警視庁占拠した。同連隊は青年将校運動の本拠地として知られるが、事件直前までは無縁の存在であり、漸進的段階的手段で個人を超越した国家本然の国体観に基く革新を主張していた。「蹶起趣意書」代表者として渦中に登場したのは人々に意外とされた。反乱失敗後、2月29日陸相官邸で自決した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「野中四郎」の解説

野中四郎 のなか-しろう

1903-1936 昭和時代前期の軍人
明治36年10月27日生まれ。昭和8年陸軍大尉,歩兵第三連隊第五中隊長となる。11年2月26日下士官,兵約500名をひきいて警視庁を占拠(二・二六事件)。反乱失敗後の同年2月29日陸相官邸で自決した。34歳。岡山県出身。陸軍士官学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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