野付湾(読み)ノツケワン

デジタル大辞泉 「野付湾」の意味・読み・例文・類語

のつけ‐わん【野付湾】

北海道東部の野付半島にある、野付崎に囲まれた湾。ホッカイシマエビの漁場。また、アマモの群生地で、ガン・カモなどの渡り鳥が多く飛来する。平成17年(2005)野付半島とともにラムサール条約に登録された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「野付湾」の意味・わかりやすい解説

野付湾
のつけわん

北海道東部、根室(ねむろ)海峡に突き出た分岐砂嘴(さし)の野付崎によって囲まれた湾入。尾岱沼(おだいとう)ともいう。湾内には当幌(とうほろ)川、飛雁(とびかり)川が東流して注いでいる。湾内の浅瀬にはアマモが繁殖し、名産のシマエビが生息する。西岸漁村の別海町尾岱沼集落があり、エビ打瀬(うたせ)網、カレイ刺網、コマイ・チカの定置網漁などが行われる。ハクチョウの飛来地としても知られている。なお、野付湾は野付半島とともに2005年(平成17)に、ラムサール条約登録湿地となった。

[進藤賢一]


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世界大百科事典(旧版)内の野付湾の言及

【尾岱沼】より

…北海道東部,根室支庁にある分岐砂嘴(ぶんきさし),野付崎に抱かれた野付湾のことをいう。冬季は白鳥の飛来地として知られ,春別川河口付近を中心に飛来するオオハクチョウは1万羽に達する。…

※「野付湾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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