野出頭(読み)ノシュットウ

デジタル大辞泉 「野出頭」の意味・読み・例文・類語

の‐しゅっとう【野出頭】

主君が野に出かけるときにまでつき従うところから》いつも主君のそば近くにいる出頭人をあざけっていう語。
「お側去らずの―、今日も鷹野のお供にて」〈浄・宵庚申

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精選版 日本国語大辞典 「野出頭」の意味・読み・例文・類語

の‐しゅっとう【野出頭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 主君が郊外へ出かける時にもそば近く従っているところから ) そば近くにいて政務をつかさどる出頭人をいやしめていう語。
    1. [初出の実例]「六十の皺の夜る昼なく、お側さらずの野出頭(ノシュットウ)、けふも鷹野のお供にて」(出典:浄瑠璃心中宵庚申(1722)上)

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