野沢地区(読み)のざわちく

日本歴史地名大系 「野沢地区」の解説

野沢地区
のざわちく

千曲川の左岸、通称川西地区ともいわれる地域。南は南佐久郡臼田うすだ町、南西の一角は大河原おおがわら(二〇九三メートル)茅野ちの市に接し、西は北佐久郡望月もちづき町、北は北佐久郡浅科あさしな村と境し、北東は千曲川を隔てて中込なかごみに対する。大河原峠を頂点とし、北東に広がるほぼ三角形の地域で、千曲川沿いは広い沃野が展開し、野沢の市街地を除いては全くの米作地帯である。蓼科たてしな山から源を発する川は多く北東流し、片貝かたかい川のみは臼田町へ流れ下って北西に向きを変えて、千曲川に平行するように流れ、野沢平の西を潤しながらやがて千曲川へ注ぐ。蓼科山麓の標高八〇〇メートルを超える一帯は、高原野菜の主産地である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報