デジタル大辞泉 「野犬」の意味・読み・例文・類語
や‐けん【野犬】
[類語]犬・愛犬・番犬・忠犬・猟犬・飼い犬・野良犬・警察犬・軍用犬・盲導犬・介助犬・牧羊犬・犬ころ・狆ころ・わんわん・子犬・小犬・小形犬・中形犬・大形犬・猛犬・狂犬・畜犬・名犬・駄犬・負け犬・日本犬・和犬・洋犬・聴導犬・
の‐いぬ【野犬】
「悪い―が出て吠えて困る」〈鴎外・ながし〉
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
人の生活に依存しないイヌをいう。家犬(かけん)(家畜のイヌ)は、生活様式からみて三つに分けることができる。一つ目は明確に飼育者がわかるもので、普通の家庭犬や作業犬などがこれにあたる。二つ目は飼育者ははっきりしないが、市街地を徘徊(はいかい)し人の残りものを食料源として暮らす、いわゆるのら犬である。かつては家庭犬であったものが、捨てられたり迷い犬になったりしてのら犬化することが多い。三つ目が野犬で、人とはほとんど接触をもたず、山野、丘陵地に自活し、人の生活に依存せず自ら狩りを行う。日本でも地域によってはニホンジカを狩っている例もあり、養鶏場を襲うこともある。野犬は本来は家庭犬から出たものである。捨て犬、迷い犬が山野に生き残り、自然繁殖して野生化したもので、真の野生種のイヌ科動物とは異なる。多頭数になれば、地域の野生動物、畜産業を営む人に影響を及ぼすので、イヌを飼育する場合は、安易な捨て犬などは慎まなければならない。
[増井光子]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…一方,ペットとしての犬飼育も,《枕草子》などに,そのあとをとどめている。反面,都市における野犬の横行も早くからのことであった。13世紀初頭に宮中の故実を記した《禁秘御抄》には,宮中諸所の縁の下から犬を狩り出して弓で射る〈犬狩り〉行事での近年の乱れが指摘され,《明月記》(1235)などの貴族の日記には,しばしば犬が宮中や邸内を汚す記事があり,ときには人骨をくわえこんだこともあった。…
※「野犬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新