野谷新村(読み)のだにしんむら

日本歴史地名大系 「野谷新村」の解説

野谷新村
のだにしんむら

[現在地名]稲美町野谷

草谷くさだに村の南、草谷川の中流南岸の傾斜地から高位段丘上にかけて位置する。元禄五年(一六九二)草谷村と野寺村庄屋らが願出て当村の開発に着手した。両庄屋にはそれぞれ二反の屋敷地が与えられた(大住文書)。元禄八年初めての検地が実施され、高五五石余(「本田新田名寄免斗代控帳」長谷川家文書)。元禄郷帳に村名がみえ同高。天保郷帳では高一六四石余。寛延二年の姫路藩領一揆は西条組大庄屋打毀によって幕を開けることになるが、それを先導し組織化に大きな役割を演じたのが、当村の百姓伊左衛門であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android