金二重価格制(読み)きんにじゅうかかくせい

百科事典マイペディア 「金二重価格制」の意味・わかりやすい解説

金二重価格制【きんにじゅうかかくせい】

二重金価格制ともいう。各国通貨当局間の米ドルと金との交換公定の金価格で行うこととし,ロンドンその他の金自由市場は各国当局が介入せず,需給関係に任せて自由に価格を決定する制度。金プール7ヵ国の中央銀行が取り決めた制度で1968年3月17日より実施。公定の金価格は1971年12月までは1オンス=35ドルであったが,多国間通貨調整によりドルの対金切下げが決定,1オンス=38ドルとなった。1978年,IMFの新協定により金の公定価格は廃止された。
→関連項目金ドル本位制度

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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