金剛座(読み)コンゴウザ

デジタル大辞泉 「金剛座」の意味・読み・例文・類語

こんごう‐ざ【金剛座】[猿楽の座]

大和猿楽四座の一。もと坂戸座。明治以降は金剛流という。

こんごう‐ざ〔コンガウ‐〕【金剛座】

金剛でできている宝座釈迦しゃかが悟りを開いたときの座所

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精選版 日本国語大辞典 「金剛座」の意味・読み・例文・類語

こんごう‐ざ コンガウ‥【金剛座】

[1] 〘名〙 仏語金剛堅固の座所の意で、釈迦が悟りを開いたときにすわった座所のこと。金剛輪。
※栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)上「瓦石を重ねて金剛座とす」
[2] 大和猿楽四座の一つ。金剛太夫が統率したもの。こんごう。→金剛流

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旺文社日本史事典 三訂版 「金剛座」の解説

金剛座
こんごうざ

能楽の一流派大和四座の一つ
古くは坂戸座という。中世,法隆寺の能楽を奉仕,室町後期に金剛善覚 (ぜんかく) が中興した。能楽の中では写実的な流派。

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