金山神社(読み)かなやまじんじや

日本歴史地名大系 「金山神社」の解説

金山神社
かなやまじんじや

[現在地名]熱田区金山一丁目

祭神金山彦命。旧村社。新尾頭しんおとうの東にあって、この社地の森を金山の森とも鍛冶屋かじやもりともいった。「徇行記」は鉄山かなやま明神社と書く。承和年中(八三四―八四八)に熱田御修理職の鍛冶尾崎彦四郎の祖がその屋敷内に勧請したものと伝え、応永年中(一三九四―一四二八)熱田大宮司の命によって熱田中瀬なかぜ町に移住後衰微し、天保八年(一八三七)大風で社殿が倒れたのを機会に名古屋の鍛冶・鉄商らが修造した。

金山神社
きんざんじんじや

[現在地名]雄勝町院内銀山町 上本町

院内銀山いんないぎんざん町のほぼ中央、町を一望におさめる高所にある。祭神は金山彦大神など。旧郷社。金山かなやま神社ともよぶ。院内銀山の銀鉱発見に際し、「夢想の告にたかはさるしるしを見とめ、其夜は山神を祈り云々」(院内銀山記)と山神信仰のあったことを伝える。慶長一四年(一六〇九)やま神社が建立され、宝暦一〇年(一七六〇)現在地に社地が定まったという。

金山神社
かなやまじんじや

[現在地名]甲良町金屋

祭神は金山彦光命。旧郷社。往古佐々木氏麾下の阪東上総介兼房・鋒山五郎某が祀ったという。毎年八月七日の七日盆、別名チグサ盆ともヤッサともいう神事は名高い。ヤッサは男児生誕を祝い拝殿に供える飾供物。前年の八月七日以後に男児の生れた家庭は、ヤッサ準備のため琵琶湖畔からちぐさを集める。七日早朝から飾付けを始め、直径五〇センチほどの藁の心に集めた植物で装飾し、高さ一・五メートルほどの円柱を作り、野菜で人形を作り飾る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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