金海鼠・光参(読み)きんこ

精選版 日本国語大辞典 「金海鼠・光参」の意味・読み・例文・類語

きん‐こ【金海鼠・光参】

〘名〙
① キンコ科に属するナマコ類の一種。全長二〇センチメートルに達する。体は長楕円形で、前端に樹枝状の一〇本の触手がある。灰褐色褐色斑紋がある個体が多いが、体色の変異は大きい。腹面は湾曲するが背面はやや平たい。常磐地方から北海道、千島などの沿岸分布。昔から宮城県金華山産が賞味された。煮て干したものを中国料理につかう。ふじこ。《季・冬》
※俳諧・桜川(1674)冬二「料理てばひかりやはらぐ金海鼠哉〈季堅〉」
② (干した海鼠(なまこ)の意から転じて) 長野県の一部で小正月に作る細長い櫛形の餠。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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