金的(読み)キンテキ

デジタル大辞泉 「金的」の意味・読み・例文・類語

きん‐てき【金的】

まん中に金紙を張った弓のまと
手にしたいと望んでいる大きな目標
武道格闘技などで、男性急所睾丸こうがん)のこと。また、その部分への攻撃のこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「金的」の意味・読み・例文・類語

きん‐てき【金的】

〘名〙
① 射的の一種。約三センチメートル四方の金紙を貼った板の中央に、直径約一センチメートルの円を描いたもの。
※夢十夜(1908)〈夏目漱石〉第九夜「家中のものの射抜いた金的(キンテキ)を、射抜いたものの名前に添へたのが多い」
② めあて。目標。また、本質要点
※若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上「それは一々金的を射る視学官の痛烈な評言作用であった」
③ あこがれの目標。大きな目的。えがたい幸福。
※雑俳・柳多留‐五六(1811)「金的と見込まれ矢文やたらくる」

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