金目(読み)かねめ

精選版 日本国語大辞典 「金目」の意味・読み・例文・類語

かね‐め【金目】

〘名〙
金銭に換算した時のねうち。
浮世草子好色万金丹(1694)五「銀目に積もらば拾七八貫目が物有」
② (形動) ねうちの高いこと。高価なもの。大金になりそうなさま。
日葡辞書(1603‐04)「Canemeno(カネメノ) モノ」
歌舞伎韓人漢文手管始唐人殺し)(1789)一「『ヱ、私しゃやっぱり金がたんと』『何時でも是がかねめじゃ』ト一巻見せて懐へ入る」

きん‐め【金目】

〘名〙
① 金の重さ。江戸時代の金や金貨を計量する単位名目。両を標準として歩(四分の一両)、朱(四分の一歩)などの名目がある。
※浮世草子・西鶴織留(1694)二「金目(キンめ)三匁あまりのむかし目貫なり」
植物かんぎく(寒菊)」の古名。〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕

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デジタル大辞泉 「金目」の意味・読み・例文・類語

かね‐め【金目】

金銭的価値の高いこと。高価。「金目の品」
金銭に換算した価値。値段
「―に積もらば拾七八貫目が物あり」〈浮・万金丹・五〉

きん‐め【金目/金眼】

猫などで、目の色が金色のもの。
金目鯛」の略。

きん‐め【金目】

江戸時代の金貨の単位の名目。両・・朱など。

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日本歴史地名大系 「金目」の解説

金目
かなめ

[現在地名]宍喰町宍喰浦

古目こめの南にあり、南東たけヶ島が浮ぶ。寛永(一六二四―四四)前期のものと推定される国絵図に「かなめ」と記される。正保国絵図では宍喰のうちとして「要村」とみえ、天和二年(一六八二)の蔵入高村付帳では「金目」として高一二石余。正徳六年(一七一六)の諸番所改帳に「金目番所」とあり、キリシタン制札・異国船定書が掲げられ、男女や俵物などの出入りを改めた。

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普及版 字通 「金目」の読み・字形・画数・意味

【金目】きんもく

古代の望遠具。

字通「金」の項目を見る

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