金箔付(読み)きんぱくつき

精選版 日本国語大辞典 「金箔付」の意味・読み・例文・類語

きんぱく‐つき【金箔付】

〘名〙
金箔がついていること。また、そのもの。
② まちがいのないこと。真正であること。また、そのもの。折紙つき。
人情本花鳥風月(1830‐44頃)三下「金箔(キンパク)つきの好男子(いろをとこ)
③ 位や肩書を持っていること。また、格の高いこと。金箔塗り。
※歌舞伎・日月星享和政談(延命院)(1878)五幕「『金箔(キンパク)つきの頭の敷居を、誰に断って』『跨ぎゃあがった』」
殺人強盗などの悪事を働いたことがあること。旧悪があること。
鼠小僧次郎吉(1920)〈芥川龍之介〉二「三下野郎にゃむごくっても、金箔(キンパク)つきの悪党にゃ向うから頭を下げやがる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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