金茶(読み)キンチャ

デジタル大辞泉 「金茶」の意味・読み・例文・類語

きん‐ちゃ【金茶】

金色を帯びた茶色金茶色
寄席などで、客のこと。
「わかだんなかぶの―といわれたけだ者が」〈魯文安愚楽鍋

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「金茶」の意味・読み・例文・類語

きん‐ちゃ【金茶】

〘名〙
① 金色がかった茶色。金茶色。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後「帯は葡萄色地(ゑびいろぢ)に金茶の網目を織出して」
② 寄席などで、客のことをいう語。
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下「コレ『とんび(〈注〉髪)』を『まつっ(〈注〉結)』たから、何処へ出しても、お『きんちゃ(〈注〉客)』様だ」

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色名がわかる辞典 「金茶」の解説

きんちゃ【金茶】

色名の一つ。JISの色彩規格では「こいみの」としている。一般に、金色がかった明るい茶色のこと。山吹色に近い。江戸時代に染色の色として流行したとされる。和服、和装小物、風呂敷作務衣さむえなどに用いられるほか洋服にも合う。

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