鈎取宿(読み)かぎとりしゆく

日本歴史地名大系 「鈎取宿」の解説

鈎取宿
かぎとりしゆく

[現在地名]仙台市鈎取本町一丁目

奥州街道長町ながまち宿(根岸村)より西に行く二口ふたくち越出羽道の一番目の宿で鈎取村にあり、笹谷ささや街道の宿にもなっている。西の茂庭もにわ宿に継立てる。根岸村大年だいねん寺門前を通り、木流きながし堀に沿って滝沢りゆうたく寺前に出、富沢とみざわ村の金山かなやま東原ひがしはらを通って当宿に至る。入口に耕田こうでん寺があり、境内に明和九年(一七七二)銘の馬頭観世音碑ほか四基の石碑がある。だらだら坂を登りつめたところが、山田やまだ村から名取川を越えて熊野堂くまのどう(現名取市)に至る道との分岐点で、旧街道の茶屋跡(現佐藤喜雄氏宅)が現存している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android