鈴懸の木(読み)スズカケノキ

デジタル大辞泉 「鈴懸の木」の意味・読み・例文・類語

すずかけ‐の‐き【鈴懸の木】

スズカケノキ科の落葉高木。街路樹に多く用いられ、樹皮は大きくはげて白と淡緑色のまだらになる。葉は切れ込みがあって大きい。4月ごろ、黄緑色雌花雄花をつける。秋には丸い実が鈴をかけたようにつく。アジア西部の原産で、日本に明治末に渡来 花=春》
スズカケノキ科の双子葉植物総称。1属10種が北半球分布アメリカスズカケノキなど。プラタナス

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精選版 日本国語大辞典 「鈴懸の木」の意味・読み・例文・類語

すずかけ‐の‐き【篠懸木・鈴懸木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. スズカケノキ科の落葉高木。アジア西部原産で、日本には明治末期に渡来し街路樹として栽植される。高さ三〇メートルに達する。樹皮は大きく斑紋状にはげ落ちる。葉は柄をもち、長さ幅とも一〇~二〇センチメートルで掌状に三~七中裂、裂片は幅より長さの方が長く、先はとがり、縁に不規則なあらい鋸歯(きょし)がある。花は淡黄緑色、単性で雌雄同株、多数集まって球形の花序となり、四~五月に咲く。痩果の集まった緑色で球形の果序は径約二・五センチメートルで、長い柄があり、下垂する。
  3. アメリカスズカケノキや、これとスズカケノキとの雑種で街路樹に最も普通なカエデバスズカケノキなどを含めたスズカケノキ属の総称。
    1. [初出の実例]「午前八時すずかけの木のかげはしる電車の霜もなつかしきかな」(出典:桐の花(1913)〈北原白秋〉雨のあとさき・街の晩秋)

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