鈴木伝明(読み)スズキ デンメイ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「鈴木伝明」の解説

鈴木 伝明
スズキ デンメイ


職業
俳優

本名
鈴木 伝明(スズキ ツタアキ)

別名
別名=東郷 是也

生年月日
明治33年 3月1日

出生地
東京市下谷区上野桜木町(東京都台東区)

出身地
福島県

学歴
明治大学商科〔大正13年〕卒

経歴
大正9年に「路上霊魂」でデビュー、日活京都の「塵境」に主演し、エキゾチックな容ぼうで話題を集めた。後、「金色夜叉」「青春の歌」などに次々と主演、無声時代の大正末期にスポーツマンタイプの二枚目スターとしての地位を築いた。昭和に入ってからも「近代武者修行」「感激時代」で田中絹代共演したりしたが、23年に「にっぽんGメン」で片岡千恵蔵と共演した後はほとんど姿を見せていない。戦後、衆院選と参院選に2度ずつ立候補したが、いずれも落選

没年月日
昭和60年 5月13日 (1985年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「鈴木伝明」の解説

鈴木 伝明
スズキ デンメイ

昭和期の俳優



生年
明治33(1900)年3月1日

没年
昭和60(1985)年5月13日

出生地
東京市下谷区上野桜木町(現・東京都台東区)

出身地
福島県(本籍)

別名
別名=東郷 是也

学歴〔年〕
明治大学商科〔大正13年〕卒

経歴
大正9年に「路上の霊魂」でデビュー、日活京都の「塵境」に主演し、エキゾチックな容ぼうで話題を集めた。後、「金色夜叉」「青春の歌」などに次々と主演、無声時代の大正末期にスポーツマンタイプの二枚目スターとしての地位を築いた。昭和に入ってからも「近代武者修行」「感激時代」で田中絹代と共演、23年に「にっぽんGメン」で片岡千恵蔵と共演した後はほとんど姿を見せていない。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鈴木伝明」の解説

鈴木伝明 すずき-でんめい

1900-1985 大正-昭和時代の映画俳優
明治33年3月1日生まれ。明大の水泳選手で在学中の大正10年東郷是也の芸名で映画出演。13年日活京都に入社,本名で本格デビュー。翌年松竹蒲田にうつり,牛原虚彦(きよひこ)監督とのコンビによる「彼と田園」「陸の王者」などの青春映画で人気スターとなった。昭和60年5月13日死去。85歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の鈴木伝明の言及

【活劇映画】より

時代劇映画
[戦前の活劇]
 1920年代から30年代にかけて,活劇は隆盛をきわめ,活劇スターが輩出した。学生スポーツ映画の嚆矢(こうし)《我等の若き日》やオートバイ活劇《青春の歌》(ともに1924)や牛原虚彦監督とのコンビ作《潜水王》(1925),《近代武者修業》,《陸の王者》(ともに1928)などの鈴木伝明,山本嘉次郎監督《爆弾児》(1925)や《鉄拳児》,オートバイ活劇《快走恋を賭して》(ともに1926)などの高田稔,《恋は死よりも強し》(1925),《赤熱の力》(1926),《鉄拳縦横》(1927)などの竹村信夫,田坂具隆監督《阿里山の俠児》(1927),《雲の王座》(1929)や阿部豊監督《覇者の心》(1925),《非常警戒》(1929)や内田吐夢監督《東洋武俠団》(1927)などの浅岡信夫,溝口健二監督の海洋活劇《海国男児》(1926)や田坂具隆監督《鉄腕記者》,《黒鷹丸》,また内田吐夢監督《漕艇王》(ともに1927),《太洋児・出船の港》(1929)などの広瀬恒美である。これらの映画はときに〈猛闘劇〉と呼ばれ,鈴木伝明は学生出身のスポーツ俳優第1号とされ,続く浅岡信夫は陸のスポーツ俳優,広瀬恒美は海のスポーツ俳優と称されて,浅岡信夫はみずから監督もした。…

【日本映画】より

…だが,小山内薫の映画改革志向はたちまち松竹内部の商業主義派と対立し,小山内薫は新設の松竹キネマ研究所を任されて,独自に映画づくりを始めることになった。俳優学校から研究所へかけて,小山内薫のもとには,監督の村田実,牛原虚彦(きよひこ),島津保次郎,脚本・監督の伊藤大輔,脚本の北村小松,俳優の鈴木伝明(当時は東郷是也),沢村春子,南光明,英(はなぶさ)百合子などが集まった。こうした人材によってつくられたのが,松竹キネマ研究所の第1回作品《路上の霊魂》(1921)である。…

※「鈴木伝明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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