鈴木重吉(読み)スズキ シゲヨシ

20世紀日本人名事典 「鈴木重吉」の解説

鈴木 重吉
スズキ シゲヨシ

大正・昭和期の映画監督



生年
明治33(1900)年6月25日

没年
昭和51(1976)年10月17日

出生地
東京市

学歴〔年〕
明治大学商学部〔大正12年〕卒

経歴
大正12年松竹蒲田撮影所に助監督として入り、13年監督。昭和5年帝国キネマ発表の「何が彼女をさうさせたか」を監督、左翼的傾向映画として大ヒット。13年「東洋平和への道」を監督、14年満映に転じた。華北電影北京撮影所長で敗戦を迎え、25年帰国して29年大映入社、38年毎日映画社に入社、数本の娯楽映画を監督した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鈴木重吉」の解説

鈴木重吉 すずき-しげよし

1900-1976 大正-昭和時代の映画監督。
明治33年6月25日生まれ。大正14年松竹蒲田撮影所に入社。翌年鈴木伝明主演の「土に輝く」を監督。昭和5年帝国キネマにうつり,藤森成吉(せいきち)原作の「何が彼女をさうさせたか」を監督し,大ヒットとなる。不二映画,満映などをへて,戦後は大映などで製作。昭和51年10月8日死去。76歳。東京出身。明大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「鈴木重吉」の解説

鈴木 重吉 (すずき しげよし)

生年月日:1900年6月25日
大正時代;昭和時代の映画監督
1976年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鈴木重吉の言及

【プロレタリア映画】より

…1928年末に結成された〈プロキノ(日本プロレタリア映画同盟)〉が活動を開始するのも,上記の作品群がつくられたのと同じ29年であった。 〈傾向映画〉の頂点は,翌30年の鈴木重吉監督《何が彼女をさうさせたか》の大ヒットで,東京の興行の中心街であった浅草では5週間続映という当時としては例外的な記録をつくった。これはプロレタリア作家藤森成吉の同名の戯曲の映画化で,孤児院で育ち,冷酷な社会にしいたげられた1人の少女が,最後には放火犯として逮捕されるという苦難の道を描き,真の犯罪者は〈彼女〉ではなく矛盾と虚偽に満ちた〈社会〉であると弾劾するものであった。…

※「鈴木重吉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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