デジタル大辞泉
「鉄剤」の意味・読み・例文・類語
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てつ‐ざい【鉄剤】
※黴(1911)〈
徳田秋声〉七「
笹村は頭の萎
(な)えたやうな時に呑む鉄剤をやった後なので」
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鉄剤
てつざい
鉄欠乏性貧血の治療に用いられる薬剤で、昔は還元鉄が用いられたが、副作用のため、現在はまったく使用されていない。内服では、硫酸鉄を主薬とした持効性製剤である「スローフィー」「フェログラデュメット」などの徐放錠がよく用いられている。そのほかフマル酸第一鉄が内服で用いられ、注射剤としてはグルコン酸第二鉄、含糖酸化鉄、コンドロイチン硫酸鉄、シデフェロンがある。
[幸保文治]
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鉄剤【てつざい】
鉄または鉄化合物のうち貧血の治療に用いるもの。硫酸第一鉄,グルコン酸第一鉄,コハク酸第一鉄,還元鉄などがある。慢性出血性貧血,本態性低色素性貧血などの鉄欠乏性貧血に適用。現在では徐放製剤(少量ずつ長時間にわたって鉄分を放出する剤型)が使われる。内服時に茶などタンニン酸を含むものとの併用はさける。
→関連項目造血薬
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普及版 字通
「鉄剤」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典(旧版)内の鉄剤の言及
【造血薬】より
…食物から摂取され吸収される鉄が,体内から失われる鉄を補充できなくなると鉄欠乏性貧血の原因となる。鉄を補って血色素量を増やす目的で各種の鉄剤が投与される。内服用鉄剤として硫酸鉄,グルコン酸鉄,フマール酸鉄などの製剤が使われる。…
※「鉄剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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