鉱石運搬船(読み)こうせきうんぱんせん

百科事典マイペディア 「鉱石運搬船」の意味・わかりやすい解説

鉱石運搬船【こうせきうんぱんせん】

オアキャリアとも。鉱石(おもに鉄鉱石)のみを積載し,積出港と製鉄所専用揚地との間を往復する専用船機関操船・居住設備を船尾におき,2列の縦隔壁を設けて中央を鉱石倉,周囲を空船時のためのバラストタンクとするなど,特殊の構造をとる。

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世界大百科事典(旧版)内の鉱石運搬船の言及

【貨物船】より

…また,一般の貨物船では輸送できないような特殊な貨物に対しては,特殊な形状の船が必要となる。このようなある特定の貨物のみを輸送する船を専用船と呼び,タンカーばら積船,鉱石運搬船などがその代表例である。これらの原料輸送船は一般に産出地と消費地の間を片道満船,片道空船でピストン輸送を行っている。…

【ばら積船】より

…したがって本来穀物運搬が主体であるが,船の経済的な運用のため穀物のほかに石炭,鉱石,木材,鋼材などを積むことも多く,最近ではコンテナーも積めるようにしている船が増えている。なお,石炭,鉱石などをばら積みして専用に運ぶ船は,ばら積船の一種ではあるが船倉の形状が違うため,それぞれ石炭専用船,鉱石運搬船と呼ばれ区別される。ばら積船の船倉は中央部にあり,前後に三つから七つに仕切られている。…

※「鉱石運搬船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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