銀座八丁(読み)ギンザハッチョウ

デジタル大辞泉 「銀座八丁」の意味・読み・例文・類語

ぎんざはっちょう〔ギンザハツチヤウ〕【銀座八丁】

武田麟太郎中編小説銀座バー舞台とする群像劇で、昭和9年(1934)8月から10月にかけて朝日新聞連載同名の作品集は昭和10年(1935)刊。

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改訂新版 世界大百科事典 「銀座八丁」の意味・わかりやすい解説

銀座八丁 (ぎんざはっちょう)

武田麟太郎長編小説。1934年(昭和9)《朝日新聞》夕刊に連載,35年改造社刊。36年《続銀座八丁》を《モダン日本》に連載。浅草の安アパートに住む下層庶民の群像を描いた《日本三文オペラ》(1932)で定着させた〈市井事もの〉の作風長編風俗小説として成功させた作品。ファシズム台頭の時代を背景に,銀座の酒場に出入りする階層の頽廃した生態が描かれている。
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世界大百科事典(旧版)内の銀座八丁の言及

【銀座】より

…東京あるいは日本を代表する高級商店街として世界的に知られる。行政地名としての銀座は中央通り(かつての銀座八丁で,銀座通りともいう)をはさむ広い範囲に及んでいる。交通の便がよく,近くにホテルや劇場,映画館も多い。…

※「銀座八丁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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