銀張(読み)ぎんばり

精選版 日本国語大辞典 「銀張」の意味・読み・例文・類語

ぎん‐ばり【銀張】

〘名〙
① 銅製品などの外面に、薄く延ばした銀をかぶせること。また、そのもの。
唐人お吉(1928)〈十一谷義三郎〉三「一人が、角な銀張りの銅(かね)の板を持ち」
江戸時代、十両以上をかけて行なう丁半賭博を、博徒仲間でいう。
歌舞伎天衣紛上野初花河内山)(1881)二幕「此の頃隆慶橋の比企といふ小屋敷で出来るのは、流石(さすが)台附の元をするだけ、銀張りだといふことを、慥(たしか)に突留めて来ましたが」

ぎん‐ば・る【銀張】

〘自ラ四〙
俳優の顔の白粉の上に脂肪が浮いて醜くなることを歌舞伎社会でいう。
② 張り裂けそうにふくれる。
浮世草子・当世銀持気質(1770)五「大きなお腹、しかも銀張てござりました」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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