銀杏お藤(読み)いちょう おふじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「銀杏お藤」の解説

銀杏お藤 いちょう-おふじ

?-? 江戸時代中期の女性。
江戸浅草寺奥山の銀杏下の楊枝(ようじ)見世柳屋の娘で,笠森お仙,蔦屋お芳とともに明和(1764-72)のころの三美人のひとりとされた。大田南畝(なんぽ)は「お仙お藤優劣弁」をかいた。「用事(楊枝)ないのに用事をつくり,今日も朝から二度三度」とお藤の店にむらがる人々の様子がうたわれた。明和6年初夏に店から姿をけした。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android