銅鈸・銅鉢(読み)どうばち

精選版 日本国語大辞典 「銅鈸・銅鉢」の意味・読み・例文・類語

どう‐ばち【銅鈸・銅鉢】

〘名〙 東洋で用いられる打楽器一種。銅の円盤の中央を少しふくらませて穴をもうけ、紐を取りつけたもの二枚を、左右の手に持って打ち合わせて鳴らすもの。現在のシンバルのような楽器奈良時代、中国から伝わった。古くは雅楽にも用いられたが、現在は神楽歌舞伎の下座音楽、法会などに用いられる。日本では大型のものと小型のものの二種類が用いられ、前者は鈸などと、後者銅拍子などと呼ばれている。銅盤。どうばつ
※栄花(1028‐92頃)鳥の舞「楽の声、笙・笛・琴・箜篌・琵琶・鐃・銅鈸を調べ合せたり」 〔法華経方便品

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