鋳掛松（読み）イカケマツ

デジタル大辞泉

いかけまつ【鋳掛松】

歌舞伎狂言「船打込橋間白浪ふねへうちこむはしまのしらなみ」の通称。また、その主人公の鋳掛屋松五郎のこと。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

いかけまつ【鋳掛松】

歌舞伎。世話物。三幕。河竹黙阿彌作。本名題「船打込橋間白浪(ふねへうちこむはしまのしらなみ)」。慶応二年（一八六六）江戸守田座初演。初演名題「富治三升扇曾我(ふじとみますすえひろそが)」。別名題「幸後月松影(さいわいのちのつきにまつかげ)」。鋳掛け屋松五郎が、花水橋（両国橋）の上から金持ちの豪遊を見て、しがない生活がつまらなくなり悪の道に走る筋立て。

出典　精選版 日本国語大辞典

改訂新版　世界大百科事典

鋳掛松 (いかけまつ)

→船打込橋間白浪（ふねへうちこむはしまのしらなみ）

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典

鋳掛松
(通称)
いかけまつ

歌舞伎・浄瑠璃の外題。

元の外題

船打込橋間白浪 など

初演

慶応2.2(江戸・守田座)

出典　日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」