鋸商(読み)のこぎりあきない

精選版 日本国語大辞典 「鋸商」の意味・読み・例文・類語

のこぎり‐あきない ‥あきなひ【鋸商】

〘名〙 (のこぎりが、押すと引くとの両方で物を切るところから) 進むにも退くにもぬけめなく商売して利を得ること。他人の間に立って、かけひきをうまくやって両方から利益を得ること。または、どっちへころんでも利益を得るように取引すること。また、その商人。のこぎり。
浮世草子日本永代蔵(1688)四「さす手引手に油断なく、鋸商(ノコキリアキナイ)にして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android