デジタル大辞泉 「錏」の意味・読み・例文・類語 しころ【×錏/×錣/×𩊱】 1 兜かぶとの鉢の左右・後方につけて垂らし、首から襟の防御とするもの。多くは札さねまたは鉄板を三段ないし五段下りとしておどしつける。2 錏頭巾しころずきんの三方に垂らした布。3 「錏庇しころびさし」の略。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「錏」の意味・わかりやすい解説 錏しころ 錣とも書く。甲冑の一部で兜の鉢の眉庇 (まびさし) の両端から両頬および後頸部をおおうもの。通常,胴の小札 (こざね) や威 (おど) し毛 (→威し ) と同じ材料で,3ないし5段威し下げる。最下段を裾板,菱縫板といい,その両端から下をうしろに折返して吹返しと称する。吹返しは絵革で包み上部に据文金物を打つ。形状は時代によって変遷があり,饅頭錏,笠錏などがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報