錦嚢(読み)キンノウ

デジタル大辞泉 「錦嚢」の意味・読み・例文・類語

きん‐のう〔‐ナウ〕【錦×嚢】

にしきで作った袋。
《唐の李賀が、道を歩くときにも下男1を持たせ、詩ができると入れたという故事から》詩稿を入れる袋。
他人の詩をほめていう語。

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精選版 日本国語大辞典 「錦嚢」の意味・読み・例文・類語

きん‐のう ‥ナウ【錦嚢】

〘名〙
① 錦(にしき)でつくった袋。
空華日用工夫略集‐永徳三年(1383)一二月一四日「法皇製錦嚢土籠」 〔南史‐徐湛之〕
② (中国、唐の李賀が道を歩くにも下男に①をかつがせ、詩ができるとその中に入れたという「新唐書‐文芸伝下・李賀」などに見える故事から) 詩の草稿を入れる袋。詩嚢。転じて、他人の詩稿をほめていう語。
※松山集(1365頃)呈天龍和尚「才短吟多挑錦嚢。山中風景説難当」 〔梅堯臣‐答仲源太傅八日遺酒詩〕

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デジタル大辞泉プラス 「錦嚢」の解説

錦嚢(きんのう)

古典落語演目ひとつ。「夢金」の別題。オチはしぐさオチ。主な登場人物は、さむらい、船頭

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