普及版 字通 「鍛(漢字)」の読み・字形・画数・意味
鍛
常用漢字 17画
[字訓] きたえる・たたく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は段(だん)。段は鍛の初文。〔説文〕十四上に「小冶なり」とあり、鍛冶のことをいう。〔周礼、考工記、段氏〕は鍛練して器(はくき)を作ることを掌る。鎔鋳とちがって、薄片をうって器を作る。段はその薄片をうつ形である。
[訓義]
1. きたえる、うちきたえる。
2. たたく、きねでうつ、うちやぶる。
3. ほじし、ほした肉。
4. といし。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕鍛 奈夜須(なやす) 〔名義抄〕鍛 ウツ・キタフ・トロモス・カタメ・ネヤス・ナヤス/鍛冶 カヂ
[語系]
鍛tuan、段・斷(断)duanは声近く、鍛とは小薄片に切断したものをうちきたえることをいう。
[熟語]
鍛金▶・鍛工▶・鍛甲▶・鍛矢▶・鍛者▶・鍛脩▶・鍛石▶・鍛錫▶・鍛竈▶・鍛鉄▶・鍛刀▶・鍛磨▶・鍛冶▶・鍛錬▶・鍛練▶
[下接語]
堅鍛・好鍛・善鍛・鋳鍛・椎鍛・百鍛・冶鍛・夜鍛・薬鍛・利鍛
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報