鎌倉往還(読み)かまくらおうかん

世界大百科事典(旧版)内の鎌倉往還の言及

【甲斐国】より

…江戸・甲府間の旅程はほぼ2泊3日,江戸との諸商品の移出入は同時に江戸文化流入の道でもあった。甲州街道と東海道との脇往還として駿(静岡県)豆(静岡県)相(神奈川県)3州と結ばれる鎌倉往還は御坂(みさか)峠から富士北麓を籠坂峠越えで東海道沼津宿に通ずるが,郡内領と密接なつながりをもち,次に駿河と結ぶ中道(なかみち)往還は右左口(うばぐち)峠を越え精進(しようじ),本栖(もとす)の湖畔を経て富士西麓から東海道吉原宿に達した。また富士川舟運に並行して,甲州街道韮崎宿へ結ばれる駿信往還その他があった。…

【鎌倉街道】より

…中世の古道。鎌倉往還とも呼ばれる。おもに尾張・美濃・飛驒・越中以東に分布するが,本来は〈鎌倉に通ずる道〉の意であるから,武蔵などには網の目状に存在している。…

※「鎌倉往還」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」