鎖の間(読み)くさりのま

精選版 日本国語大辞典 「鎖の間」の意味・読み・例文・類語

くさり【鎖】 の 間(ま)

六畳以上の広間で炉を切り、鎖で茶釜をつるすようになっている茶室
仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)六「をし入(いれ)、水や、くさりの間勝手よくこしらへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鎖の間の言及

【小堀遠州】より

…早くより古田織部に茶の湯を学び,品川御殿作事奉行の任にあった1636年(寛永13),同御殿で3代将軍徳川家光に献茶し,ここからいわゆる将軍家茶道師範の称がおこった。大名茶全盛時代にふさわしく茶室,鎖の間(小座敷と書院の中間に位する座敷),書院の一体化をはかり,台子(だいす)の茶法を中心とする〈きれいさび〉の茶を主張した。茶道具においても名物の位付け(中興名物)を定めるとともに,遠州七窯といわれる国焼の振興,塗師近藤道志(石地塗(いじいじぬり))の指導など,茶の湯全般に工夫を行っている。…

※「鎖の間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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