鎖式化合物(読み)サシキカゴウブツ(その他表記)chain compound

デジタル大辞泉 「鎖式化合物」の意味・読み・例文・類語

さしき‐かごうぶつ〔‐クワガフブツ〕【鎖式化合物】

分子内の炭素原子が、鎖状結合している有機化合物。分枝構造をもつものも含む。脂肪族化合物非環式化合物鎖状化合物。→環式化合物

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精選版 日本国語大辞典 「鎖式化合物」の意味・読み・例文・類語

さしき‐かごうぶつ‥クヮガフブツ【鎖式化合物】

  1. 〘 名詞 〙 有機化合物うち、分子中の炭素原子一列の鎖状につながっている構造をもつものをいう。脂肪族化合物。非環式化合物。鎖式体。

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改訂新版 世界大百科事典 「鎖式化合物」の意味・わかりやすい解説

鎖式化合物 (さしきかごうぶつ)
chain compound

炭素原子を中心としてつくられている骨格が環構造を含まない化合物をいう。環式化合物に対する語で,脂肪族化合物とほとんど同義に用いられる。直鎖のものと枝分れのあるものがあるが,環構造を含まないかぎり鎖式化合物に分類される。鎖式構造と環構造の両方を含む場合には必ずしも明確な分類はできない。なお,酸無水物ラクトンなど加水分解されやすい環構造をもつものは,もとの化合物の構造に従って分類される。たとえば無水マレイン酸は,次の式で示すもとの化合物マレイン酸の構造に基づいて鎖式化合物に分類される。


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化学辞典 第2版 「鎖式化合物」の解説

鎖式化合物
サシキカゴウブツ
chain compound

非環式化合物ともいう.分子内に環状の原子配列の構造を含まない化合物の総称.鎖式化合物の分子内で,もっとも長い炭素鎖を基本と考え,これを主鎖という.主鎖に対する枝分れ炭素鎖を側鎖という.ただし,ヘテロ原子カルボニル基にはじまる枝分れは官能基とみなし,側鎖とはいわない.側鎖をもたない鎖式化合物を直鎖という.鎖式化合物はアルカンアルケンなどの脂肪族炭化水素,およびその誘導体と考えることもできる.

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百科事典マイペディア 「鎖式化合物」の意味・わかりやすい解説

鎖式化合物【さしきかごうぶつ】

原子の結合が鎖状で,環構造を含まない化合物の総称。通常炭素原子鎖のものをさす。メタン系炭化水素,エチレン系炭化水素アセチレン系炭化水素,およびこれらの誘導体など。環式化合物の対。→脂肪族化合物
→関連項目有機化合物

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鎖式化合物」の意味・わかりやすい解説

鎖式化合物
さしきかごうぶつ
chain compound

非環式化合物,脂肪族化合物ともいう。有機化合物のうちで,分子内に環状の構造をもたないものの総称。メタン系,エチレン系,アセチレン系などの炭化水素,およびその誘導体とみなされるハロゲン化物,アルコール,カルボン酸,アミンなどがこれに属する。酸無水物,ラクトン,環状エーテルなどは環状構造をもつが,通常は鎖式化合物に含める。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鎖式化合物」の意味・わかりやすい解説

鎖式化合物
さしきかごうぶつ

脂肪族化合物

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